10年以上前、
韓国がIMF統制化に入ったアジア通貨危機時の1998年、
同国に訪問する機会がありました。
自分の航空便予約ミスで金浦空港で一夜を明かす羽目になってしまいました。
当然ホテルの予約などしておらず、
学生の身分で、金もなく、
空港のロビーで寝ようとしていたら、
韓国警備軍がやって来て、他の待機客と一緒に
12月末の極寒のソウルに追い出されてしまいました。
そんな時、運良く空港近くに朝5時まで営業する居酒屋があり、
そこで、マッコリを飲みながら、温まりつつ朝を待つことにしました。。。
金浦空港写真(参考)
「日本人ですか?」
と呼びかけられ、顔を上げると、
50代前半の店員が、
「私は日本の大学に留学していたことがあって、日本語話せるんですよ」
とにこやかに語りかけてくれ、
何故かは分かりませんが、その後、朝まで何杯もマッコリをおごって貰いました。
金の無かった私には、非常にありがたい幸運でした。
その時びっくりしたのが、その店員の方の経歴です。
つい数ヶ月前まで、ソウル大学の体育学科の教員であったとのこと。
しかし、アジア危機不況で解雇され、今は空港近くの居酒屋でアルバイトしている、とのことでした。
ソウル大学と言えば、韓国では東大以上のブランド力を持っている大学です。
その大学教員が、、、
と唖然とした記憶があります。
今、シュワルツェネガー知事下のカリフォルニア州が財政危機なのは周知の事実ですが、
州内の名門校、カリフォルニア大学バークレー校が1.45億ドルの赤字となり、
教員のリストラ、授業料のアップと、大変な状況にあるそうです。
刑務所維持費が捻出できないので、囚人を解放する案まで飛び出ている始末。
政体として実質的に破綻しています。
ただ、経済危機が、「教育」にまで悪影響を及ぼす事は悲しい限りではあります。
能力不足故に、解雇されるのは詮無い事ですが、
学校の投資失敗や、自治体の財政窮乏によって、学内リストラが敢行され、
学生の教育機会が奪われる、というのは、
個人的には、最も避けてもらいたい事ではあります。

コメントする