積立純金の保管方法による各社比較
「特定保管」と「消費預託」の相違
- まず、「特定保管」と「消費寄託」の保管方法の違い、保証の違いを以下に記載します
| ① | 「特定保管」とは? |
- 取扱い業者の「企業信用リスク」がゼロの保管方法
- 純金積立取扱業者の保有する資産と、投資家保有の純金とを明確に区別して保管する方法
- 仮に、取扱業者が倒産した場合も、投資家保有の純金は、同業者の債権者に取られることなく、100%手元に戻る
| ② | 「消費預託」とは? |
- 取扱い業者の「企業信用リスク」も投資家が負う保管方法
- 受託した純金積立取扱業者に、投資家の積み立てている金地金の所有権が移転する
- 投資家は、業者に対して積み立てた純金の返還請求権(=債権)を持つことになる
- そのため、取扱業者が倒産した場合、投資家が積み立てた純金資産も当該企業保有資産となる
- 投資家個人の持つ、倒産した取扱い業者への債権シェアに応じた分しか手元に戻らないことになる
各社の保管方法と企業信用度比較
- 純粋に、「特定保管」と「消費寄託」を比較すれば、企業信用リスクがゼロの「特定保管」に軍配が上がります
- ただ、「特定保管」の優位性が発揮されるのは、取引している取扱業者が倒産した場合だけです
- 倒産リスク」も換算し、保管方法の優劣のみでなく、他のサービス項目の比較も検証しながら、業者選択をすることが肝要です
- 以下に、各社の「保管方法」と、「企業信用度」を記載しました
※「企業信用度」は、「経営実績」「財務体質」の二面から評価しています。詳細は各社紹介ページをご覧ください
| 会社名 | 保管方法 | 企業分類 (上場企業は 上場年記載) |
企業信用度 | ||
| 評価 | 経営実績 | 財務体質 | |||
| エース交易 | 特定保管 | JASDAQ 上場95' |
A | 〇 | 〇 |
| 田中貴金属 工業 |
特定保管 | 非上場 | B | △ | 〇 |
| 石福金属 興業 |
特定保管 | 非上場 | B | △ | 〇 |
| 三菱 マテリアル |
消費寄託 | 東証一部 上場50' |
A | 〇 | 〇 |
| 住友金属 鉱山 |
消費寄託 | 東証一部 上場50' |
A | 〇 | 〇 |
| 三菱商事 | 消費寄託 | 東証一部 上場54' |
A | 〇 | 〇 |
| 岡藤商事 | 消費寄託 | JASDAQ 上場95' |
B | △ | 〇 |
| 三井住友 銀行 |
消費寄託 | 東証一部 上場49' |
B | △ | △ |
| 日鉱金属 | 消費寄託 | 非上場 | B | 〇 | - |
| 光陽フィナンシャルトレード(三貴商事) | 消費寄託 | 非上場 | D | × | - |
*正確には岡藤商事の100%親会社、岡藤ホールディングスがJASDAQに05年上場
- グループにとり、岡藤商事の事業への依存度が高いことから本表記にした
- 一方で、日鉱金属は100%親会社、新日鉱ホールディングスは東証一部だが、事業依存度の観点から、非上場と表記した
※各情報は、順次更新しておりますが、最新の情報は各純金積立取扱業者のWebでの確認をお願いいたします
現実的な取扱い業者間での比較検証
- 主要取扱業者各社の中で、「特定保管」は以下3社のみ
- エース交易
- 田中貴金属工業
- 石福金属興業
- ※特に、田中貴金属工業では「特定保管」の厳密な遂行を保証するため、毎年2度、外部の第三者機関に依頼し、確認を受け、報告しています。
- 「特定保管」は当然、田中貴金属ほどではないにしても、自社保有と投資家保有分で分割して保管するため、どうしても「消費寄託」よりも保管コストが割高になります
- 結果、そのコストは購入手数料に反映されることになり、純金積立のランニングコスト上昇要因となります
- 「消費寄託」で保管する純金積立取扱業者は、保管コスト低減と同時に、自社と投資家の保有する純金を活用して更に利益を上げることを目的としており、これが様々な手数料体系を安価に抑える効果を生んでいます
- 「消費寄託」で投資家が負うのは「企業倒産リスク」に限定されます
- 故に、経営面、財務面から鑑みて「倒産リスク」が中長期的にも無い、と判断できる業者であれば、保管方法の相違は、重要視しなくとも良いと考えます
- 後は、各サービス項目のレベル、及び手数料体系による比較をして決めるのが適切な業者選びになると、考えます
純金積立~サービス項目別比較検証~